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sota de copas

懲りない愛(なんちゃって)

薔薇を栽培してみようと思ったのは、もう十年以上前だった。
一時、ちょっと気落ちして放置してしまったけど。
また去年から本気でやり始めたら、鉢数増えて大変。

当時どうして薔薇なのかと思ったけど、いい匂いがする花を育ててみたくなったのだろう。

自分の中では薔薇の包みのデパートとか、薔薇は愉しさと豊かさ優雅さの象徴。
甘く美しいイメージの結晶だったりする。

沢山の品種と花形と花色、香りがあるのもあれば、無いのもあると知った。
香料を取れるもの、香りは無いけど、ローズヒップとして実が取れるものも。
面白い。 品種名も人名が多かったり、バラエティに富んでいる。

関東の有名な薔薇専門のナーセリーからカタログを取り寄せて毎晩眺めて、通販で苗を買った。
鉢植えで育てて初めて解った。
世間ではどれだけ薔薇というのは手間が掛かると言われている事を。

だけど、結構あちこちの庭では色んな状態でも薔薇がまだよく植わっている。
この棘だらけで病気も虫も他の植物以上に酷くたかられる植物に。
ちょっと眼を離せばあっという間に虫だらけ、黒星病、うどん粉病だらけでボロボロだ。

バラ科植物は花が可愛らしくいい香りや甘い実をつけるのが多い。
さくらんぼ、林檎、イチゴ、梅、枇杷、アーモンドも薔薇の仲間。
綺麗な花やビタミン豊富な美味しい実には虫や病気がすぐにつく。
自然のなかの小さな生き物達、いいものをよーく知ってるんだな。


実はその当時、私は農薬を一度も使おうと思わなかった。
たまたま買ったガイド本の一つが無農薬で薔薇を育てる、というものだった。

当時は、それまで主流だった剣弁高芯のモダンローズ、ハイブリッドティーから、
ひらひらの薄い花弁にカップ咲きやクオーターロゼット咲きと呼ばれる、
古い花形で百年以上前の品種であるオールドローズや、
その形を踏襲したデヴィッド・オースティン氏作出したシリーズ、
イングリッシュローズが大流行していた。

90年代はそんな頃。
その辺りから薔薇を無農薬で、という流れがあったのだった。
私も庭に雀やヒヨドリが来る方がいいから、
と思ってクララなど漢方薬を煮詰めた安全なものという触れ込みの自然農薬なんてのを通販で買ったり。

(後にこれが実はピレスロイドが含まれているとして自主回収されたと知った。)

今でもホームセンターでよく見かける木酢液などと希釈したものを混ぜて散布したり。
木酢液は植物が丈夫にはなるけど、あまり殺虫効果などはないな。
アブラムシ、チュウレンジバチの一齢幼虫ぐらいなら。
カビが元になる病気にはある程度聴くんだけど。

だけど何故効くかと言うと、発ガン物質含むから。(資料
虫やカビがやられるというのは、やっぱり毒だから。
植物本体がやられない、けれど殺虫殺菌効果がある程度に希釈して使っているわけです。

自然のが備えるものは充分猛毒だ。
人間が作る化学農薬だけが毒だとは決して思わないな。
だけど、世間では農薬イコール悪の権化の様に言われる。

ここは自分が作ったブログだし、誤解を怖れずに勇気を持って書いてみよう。
製薬会社が沢山の薬を作り出した中には扱いが難しい劇薬は幾らでもある。
だけど、それは研究生産するメーカーにすれば人の健康と豊かさとしあわせを追求した結果だと受け入れたい。

農薬は基本身体に悪い。 確かにそうだ。
だけど、何もかもそれに悪役を押し付ける様に無農薬を叫びたくはないんだな、私は。

本当の農家の作業は困難と苦難の連続だ。
自然相手でどんな病気や虫害、自然災害があるかと思うと、
米作り、野菜作り一つ取っても気が遠くなりそうだ。
実際、薔薇一本ですら、どれだけの虫や病気が寄って来るか。
小さな生き物は皆して必死だ。

とりあえず、私は今でも無農薬で薔薇を育てている。
今は未だ冬眠期だから楽なものだが、春夏は地面に這いつくばるようなもので。
今や芋虫も小さいのなら触っても平気。
テデトール、でかいのはハシデトール、そしてフミツブース。
もう小さい生き物には私という存在は悪魔だろ。

今では農薬としても少しでも安全なもの、というのをメーカーも一生懸命作ってる。
還元澱粉糖化物って水飴なんかだな。
効き目はそんなに強力ではないようだけど。

薬品メーカーだって、農家の皆さんや園芸家が少しでも身体が楽になるように、
いい栽培ができるようにとしあわせ願って開発して来たと思う。
元々ニーズも無いものを会社組織は生産しないし、
農作業は本気でやれば身体壊しかねない重労働だ。
そんな農家の人達を少しでも楽に、効率よく作物が出来る様に。
そこにはたとえ農薬だって人のまごころや愛があるんじゃないかと思いたい。

士農工商なんていうほど、お百姓さんは厳しい環境と仕事をする尊い存在されてきた。
食べるもの作るならば、安全なものを。
そんなの当たり前だ。
だけど、どこまでやればという終わりが無い。
一方で虫食いの無い綺麗なピカピカの野菜を未だに欲しがる人が多いらしい。

本気で無農薬有機野菜や玄米食べたかったら、もう自分で着手するしかないんだよなあ。
そうそう出来ないけれど。

それならそれで農薬でも基準値守りつつ、少しでも安全性を模索しつつ。
そうして拒否しない方が私は愛があると思う。(キッパリ)

虫食いも黒星も出たり、下手するとコガネムシが花喰ってたりしますが、
そんな薔薇でも、世話しているとそれなりに丈夫に育つようだ。
すぐ病気にもなるけど、以外にも頑張って芽を出したり蕾を上げて来る。
薔薇は豪華か弱そうな花咲かせるくせに、結構丈夫で強い。
たとえ人の手で作られた園芸種とて自然の中で生きる為、精一杯抵抗するだけの力はちゃんとあるのだ。

そんな潜在能力は生き物の標準装備ってことで。

この世は病気と美味いところを早速食い荒らす虫もいっぱい。

プルトニウムですらごく微量ながらこの自然界に存在している。

農薬は悪、とは決して思わないけれど。
なかなかこんな愛の持ち方も理解はされにくいけどね。

そんなの愛じゃないとかなんとかかんとかヒステリックに言われても気にしない。
だけど否定しないとこから始まるものがあると思ってるのでね。

なにごとも限度と匙加減。

ホームセンターと100均の中心で愛を叫んだけもの。

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コメントコメント


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テデトール、ハシデトールという農薬があるんだと
思って読んでいて、フミツブースでやっと気付きました(笑)

実際に植物を育てると、無農薬ってほんとに大変って
わかりますよね。

市販の野菜果物の残留農薬基準は
かなり厳密にみたいですけどね。

この世は完璧じゃない。
(完璧じゃなくて問題なし)
完璧じゃない世界に必要悪というものは
必要なのだと思います。

それが折り合いというもの
匙加減というものなのではないかしら。

ぴっぴ | URL | 2010/01/24 (Sun) 00:42 [編集]


ただひたすらに生きているというだけで充分です。
誰でも自分の身体は大事ですが、すぐに拒否しないところに奥行きがでてくるので。

感情だけの好き嫌いや善悪という分け方のみでは反って都合のつかない状況が出ているようなので。

白猫 | URL | 2010/01/24 (Sun) 08:58 [編集]


 
 

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