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sota de copas

Fool

木星が水瓶に入った事で、とりあえずこの一年をポジティヴに乗り切るには水瓶的な空気が必要って感じが。

水瓶座のルーラーは天王星。 
天王星発見以前は土星だったので、古典占星術ではこれで観ている様ですが。
で、今はその天王星と土星が対極の180°に位置している。
このアスペクトは旧態依然のものと現状打破の要素とが拮抗しているので、
新しい価値観への過渡期というのが一般的な見方。
当分このアスペクトは続くんですけどね。
社会性と世代間を表すので、個人の思惑とはまた別のところで働いたり。

この天王星には枠を外したり、分離独立させたりといった働きがある。
突然起こる衝動的な離反の要素はこの星が強烈に働くと起こる。

その昔の王侯貴族には「愚者」という存在がいて、王の傍に常に控えていたと言う。
王が居る場所にはどこにでも当たり前に出入りできるし、街に出ればお金がなくても商品を手に入れられる。
だけど愚者には家族や財産、家もなく、身につけているものすら実は自分自身のものではない。
何一つ所有する事は許されない代わり、どこまでも自由自在に存在する。

王も貴族も民がいてこその存在であって、実はその玉座につくには民の承認が必要なわけで。
なので、実は王の玉座というのは豪華な拘束具とも言えるな。
民からの大いなる期待と威厳がある事を常に求められているわけだから。
ただ崇め奉られたいから自分から王だ、貴族の爵位だと自分から主張したってなれるもんじゃないし。
人から認められて任務を全う出来るか否かってことで、実にこれまた厳しいもんですね。

そんな現状打破の存在が何も所有しない「愚者」であって、
「王」と「愚者」は常に共に在る。

現実の政治を取り仕切り、威厳を持って対処して伝統を残す王。
現実の責任を何も負わない代わり、威厳や財産を残さずにただ生きて終わる愚者。

土星と天王星が向かい合っているのを観ていると、そんな合わせ鏡な状況。
愚者は何も言わないけれど、王にその奔放な姿を見せる事で無限の機能を果たしているのです。
帝王とは愚者を持つ事ができてこそ、というのが実は本来の姿だったりします。

何も所有しない、いつでも身一つで全てを捨てて行ける存在があればこそ、
この現実世界の価値って奴を見直す機会が与えられたり。
何時かはそんな世界を卒業して別のところに行く時が来ると、
なにげに教わってたりもするわけで。

トランスサタニアン(土星外惑星)と呼ばれる天王星、海王星、冥王星は一名アウタープラネットと呼ばれる方が占星術師の間では一般的。
天王星から先は集合無意識。
金と権力では辿り着けない世界。

タロットの愚者のナンバーが0なのは、なんにも無いけどなんでもあり、だから。
これって史上最強の存在ですな。

愚者は神の子。


参考資料 「 占星術から天文心理学へ」ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ著

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