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sota de copas

あきんどの眼

ニセモノ師たち (講談社文庫)ニセモノ師たち (講談社文庫)
(2005/07)
中島 誠之助

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検索してみると、中島さんってかなり著書の多い方のようで。
実際、鑑定士としてTVに出てもう十年以上経つわけで、
立て板に水の喋りも東京っ子の端切れの良さ。 私はこの人いいなあと。
男女共に気の強くて、さっぱりとした気性の人が好きなんで。
下町風情のある人というのが憧れ。

なるほど、彼の生年月日で太陽魚なので即納得。
ネイタルチャートを簡単に観ると水星、金星も魚で太陽に合。 
同パターンの魚マジョリティだから余計にシンパシー感じたと。

しかも月は度数ずれるでしょうが、牡羊で火星と合。
この人のちゃきちゃきの江戸っ子な風情と喋り方はここからですね。
言いたい事はその場ではっきり言わなきゃ気が済まないよって。

アウタープラネットのアスペクトも多いです。
こういうタイプはアウタープラネットピープルと呼ばれます。
本来は感覚をフル活用するような仕事がいいんですが、
若いうちは居場所が無いというやるせなさを感じやすい。
著書でものの見事にそのまんまの苦労多い幼少期と青年時代だし。

月、木星、海王星でYod形成。
美的感覚活かせるお仕事になんにしても就けるわけです。
過去にレコード出してたりだしねえ。

骨董品への想い、それにまつわる濃い人間模様を書き出していますけど、
骨董のイメージを持たれやすい土星よりも海王星、冥王星の方がよく効いています。
本来、骨董品というのは冥王星の管轄かもしれない。
伝統というより「祖先の意思」「死んだ人」が遺した「遺産」だから。

本気で何かを学びたいのなら「王道」を行くということをこの著書では強調していて、
なにより身を以て学んだせいか説得力凄かったり。

色んな顧客を観て、社会的に真面目な型通りの人生を生きてる人程、
骨董品に手を出すにしても、わざと脇道から入ろうとしているようで。
アウトローへの憧れなんでしょうね。 
闇を感じさせる、荒れた風景を思わせるものを手に入れたがるという。
自分がそうなれなかったから、趣味の世界でそんなのを追い求めると。

骨董、美術品に限らず、何かを学んぶ、ましてや美を追求するには、
最初から王道を知らないでいるわけにはいかないんです。
石膏デッサン、なんでやるのかって考えればすぐに解る話なんだけどね。

激情を秘めた美男子の仏像コレクター氏(いかにも蠍的なキャラクターなんですが)の
用意周到な復讐劇のシナリオに気付いてを引き止められられたのも、
この魚サインと牡羊の月と火星の率直さと思い切りの良さでしょう。

昭和からバブル、その崩壊をつぶさに観て、生産性の無い骨董品という世界に見切りをつけられたようですが、
蟹の冥王星世代、しかも魚の金星とトラインだし、愛し続けているんだなあと。
旧き善き骨董の世界の生き商人、いや証人なわけで。
古伊万里を日本中の家庭にという発想も、前向きで実にフロンティア精神感じる。

実はこの人の鑑定眼に以前からかなりスピリチュアルな空気感じてましたね。
それがこの本を読む元々の動機でした。
ニセモノを観た瞬間、嫌な空気を感じるという。
人を騙すという目的で作られたものがどういうものか、感覚的に捉えているわけです。

じゃあこの人は世間一般の「霊能者」かというと、勿論御本人は否定するでしょう。
生産性の無い古美術品を扱う際に、モノに纏いつく念というものを観るのは当たり前で。
だって「職能」なんだから。

「あきんど」という言葉が似合う風情の人も少ない昨今ですしね。
肉眼で見える、その先のものを観られるかどうか。
それがどんなモノを扱うとしても、商売の極意かもしれません。

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