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sota de copas

スリランカの悪魔祓い

上田紀行氏の「悪魔祓い」(講談社+α文庫)なんですが事実上の絶版なんですよね。
またしてもアマゾンマーケットプレイスで。
つくづく大手出版社ってのは厳しいねえ...。

あー、いいなあ、アジア人のアイデンティティをいい具合でくすぐられてしまうよー。
思えば占師としては思いっきり西洋系の私が、レイキなんでやってるのかって。
なんでキリスト教的なバイアス掛かった考えや言い草になにげに拒否感あるのか。
ゴスとか自然と好きなんだけどなあ。 
普段だって、占いしてるときはよくゴシックなユニコーンのペンダントしてたりだし。

何か思い出しそうな気がしますけど。
いや、もうそんなおそらく大昔のことなんかどうでもいいね...。

貧困と強烈な差別と劣悪な衛生環境、民族紛争に苛まれながら、
なんでインド、スリランカといった国はあんなにも豊穣なイメージで引きつけるんだろう。
ヨーガのレッスンを受けていた時、ただ指示通りに当たり前にアーサナしてたら、
なんであんなに多幸感があったんだろう。
そんな素朴な幸せ感を思い出させる。 朧げにその理由が観えて来る。

皆一緒に同じアーサナしているのに、そのやり方はそれぞれのペースでいいし、
その人にとってのテーマもそれぞれ。
なのに、そこには「つながり」があった、確かに。

西欧的な知性とそこから沸き起こる批判精神って、一見スマートに見えて、
でもどうしても拒否感が自然と起こるのも否めなかった。
全てを言語化して理屈づけしようとする事への拒否感もあったんでしょう。

先日エントリーした「悪魔という救い」の参考文献なんですが、
これ、「癒し」って二言目にはお題目みたいに言う人達に読ませてあげたいなあ。
余計なお世話だと言う声も聞こえそうだけどさ。(苦笑)

闇の存在を否定しない、とことん嫌って追い込んで、苦しめて、貶めてっていう、
そんな西欧的悪魔祓いとは対極の有り様。
スリランカの土着の旧い仏教での悪魔祓いに携わる「太鼓叩きのカースト」は、
この国でも低い地位に甘んじていると言う。
日本でもかつて歌舞伎役者が河原乞食と蔑まれた様に。

社会から下賎とされた人々が、実は心身のバランスを崩した人々を救っている。
芸能人でもあり、儀式を執り行い治療するシャーマンとしてしぶとく生き残る世界。
日本で言えば人間国宝クラスと思しきゴーミス師のような、
深遠な空気と確かな経験に基づいた知識から醸し出す、
枯淡の境地を垣間見せる優れた呪術師もいたり。

ゴーミス師が世阿弥にも例えられる程の奥深さをたたえているのは、
日常的には決して恵まれているとは言い難い状況に身を置いていたからだろうか

占星術的に観てると、水と地の要素の強さを思わせるものがありますね。
感情とスピリチュアリティの水と現実と物質世界の地。
この二つのエレメントは一見すると相反するようで、実は親和性がとても高い。
お互いを必要としている要素ともいえる。

松村潔氏の「最新占星術」で紹介されていた、
水と地のサインしか無いネイタルチャートの持ち主が、
実は外界からの情報を故意に遮断してきた土地の出身者だったというエピソードを思い出したり。
その土地は昔から代々霊能者を輩出してきた特殊な地域だと言う。

情報、知性、そこから発展する批判精神とは風の要素であり、
火の要素はその人が生きる為に持とうとする精神論と行動力だったりします。
それらの要素を敢えて手放したり、意図的に遮断することで育つ人材というのが必要なシーンというのは、
未だあるんだと思う。

風と火が強ければ、自意識から自分にとって割り切れないものは遮断したり、
拒否するわけだけど。
敢えてそうしない、曖昧さ、Noではなく、Yesを選択して肉眼では見えない世界の力を利用する。
そこから最終的に残る何かが「癒し」という結果。

アメリカのニューエイジとか、「成功」の為の引き寄せ法則というのが何故自分には座りの悪い言葉だったのか。
あー、何だか腑に落ちた気がする。 ほっとした。

いまどきはよく「ワンネス」とかって言葉をあちこちで見かけますが、
やっぱり何か響いて来ないのは日本語じゃないというだけじゃないんだと。
そんな気付きもあったり。

だから「いいんだよ。」と一度は祓った悪魔を後で呼び寄せて、
お下劣な冗談や駄洒落大合戦を村全体で繰り広げてお笑い宴会でめでたしめでたし。
そんな不思議な幸せ感がちゃんと認識されてればいいなあ。

いまどき喧しい「アセンション」」ですか? 
まあ来るかどうか知りませんが、悪魔が寂しそうにしていない世界であればいいなと。

この本、読み終わる頃には何故かその昔に天文台のすぐ傍で、
近所の天文ファンの望遠鏡で見せてもらった白鳥座のアルビレオを思い出した。
闇の中で、コスミックなブルーとオレンジの二重星の可愛い綺麗な光だった。

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